愛と知の探検記

新潟弁

のっぺ

ある総会の司会の役をしたが、3回目になるのに、固定式マイクで、原稿がよく見えず、少しカミカミになってしまった。
セレモニーであるので、誰も気にしてはいない。

懇親会では、よく出身地を聞かれる。こんな時は、いつもどう答えていいか困る。「生まれは、新潟です。」と答えている。

偶然にも、新潟県出身の人がいた。
茶碗蒸しの中に、栗が入っているのが話題になった。

「県民ショーでもやっていたけど、青森の茶碗蒸しには、栗が入っているんですよ。」
「新潟の茶碗蒸しには、栗は入っていないですね。」
「新潟なら、この言葉は通じますか?『なじらね?』」
「『うめーて』」

隣にいた青森出身の人は、きょとんとしていたので、解説した。

「『なじらね?』は「どうですか?」という意味で、食べている人に『なじらね?
』と聞いたら、「味は、どうですか?」という意味になるし、久々に会った人に『なじらね?』と聞いたら、『元気?』という意味になるんですよ。」

このニュアンスは、その場の空気を共有した者だけしかわからないのだろう、ますます怪訝な顔になった。

「『のっぺ』を必ず正月に食べるんですが、今年はまだ食べていないので、正月がまだ来ないんですよ。」
相手も、「のっぺ」を食べてなくて、まだ正月が来ていないそうだ。

「けの汁」ではなく、「のっぺ」が食べたい。

それにしても、栗の甘露煮を丸ごと入れるだけあって、栗入りの茶碗蒸しは甘過ぎだ。


「にーくげらのぅ」

新潟に嫁に行った娘さんが、
犬を散歩に連れていたら、
「にーくげらのぅ」と言われたそうで、
全く意味がわからなくて、
最初、犬がかわいいので褒めてくれているものだと思っていたそうだったけど、
後で、「かわいくない」という意味だと知ったそうだ。

「にーくげらのぅ」といったら、「にくったらしい」という意味ですよ、と駄目を押した。

ここ津軽の地に居ても、新潟弁は忘れてはいない。身体に染付いていると言っても過言ではない。
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