弘前の桜を観るのは、数えてみたら、今年で6回目になる。
桜は満開に咲いて、散り始めている。
今年は遅咲きの桜になったせいか、なにか違うと感じた。
桜がはらはらと地面に舞い落ちる先を見て、わかった。
一面に咲いた黄色のタンポポと、伸びきって大人になったふきのとうがほとんどない。
そしてそれを取り巻く草達の背丈も低いのだ。
毎年、写真を撮っているから気付いたことかもしれない。
それだけ今年の豪雪は、植物の成長に影響を与えている。
未だに城の中には残雪があるところがあった。
晴れたので、岩木山が見れた。
岩木山は、なにごともなかったように、てっぺんに白い帽子を被って、でんと大きな裾野を広げていた。